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第2回日本磁気歯科学会インターネット会議に向けて

                 日本磁気歯科学会会長 細井紀雄

 田中貴信前会長の後を受けて,日本磁気歯科学会会長をつとめることになりました鶴見大学歯学部歯科補綴学第一講座の細井紀雄です.昨年11月13日の理事会で推薦され,総会で承認されましたが,私自身は特に磁気歯科について造詣が深いわけではなく,藍前々会長,田中前会長のように本学会をリードしていけるか不安ですが,会員の皆様の御支援を頂戴しながら,本学会を少しでも前へ進めることができればと考えております.

 既に,キーパーとマグネットを組み合わせた義歯については,磁性アタッチメントとして補綴臨床に広く応用されています.種々改良の余地は残されていますが,一定の評価が得られていることは,本学会が果たしてきた役割が大きかったことを物語っています.今後の方向としては,磁気を応用した下顎運動の測定,磁気と健康などの学際領域を含めた分野にウイングを広げ,基礎医学系,工学系,臨床系と一体となって研究を推進していくことが必要と考えます.

 さて,昨年の1月29日〜2月13日に本学会第1回のインターネット会議が,学術検討委員会,インターネット会議実行委員会のご尽力により開催されました.基礎から臨床まで20の演題が本学会のホームページに掲載され,アクセス数は329人(推定420人),各ポスターへのアクセス数は最大50人,最小12人,平均26人と報告されています.第1回のインターネット会議は,初めての試みでありましたが,成功裡に終了いたしました.

 本学会の学術大会は,今のところ年1回開催ですが,インターネットを通じて,研究発表,症例発表を行うことにより,質疑,討論ができますので,会員数の少ない,財政規模の小さい本学会では,インターネット会議を今後とも継続していくことで学会の充実,発展が期待されます.

 第2回インターネット会議は,2000年1月28日〜2月18日に開催されます.前回の反省を踏まえて,質疑応答ができるように,座長あるいはコーディネータを設ける,質疑がリアルタイムに掲載できるなどが検討されています.問題点として複製されるおそれがある,参加者の認証が困難であるなどの指摘がなされていますが,インターネットの普及が急速に進んでいる現在,インターネット会議の果たす役割は,非常に大きいものがあります.

 会員の皆様には,ふるってご応募頂き,活発な質疑を行って,知的交流を深め,さらにネットワークを広げて頂ければと念願いたしております.

平成12年1月1日

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